|
■様々な方法■
外科的な療法とは、簡単に言うと手術のことですが、現在は「手術」と言う括りに入れる事ができないような、多くの外科的治療法が登場してきました。
まず、下の表をご覧ください。
| 痔の種類 |
治療法 |
| いぼ痔 |
内痔核 |
注射療法:薬品を患部に注射、患部を硬化・縮小させます。 |
| 注射療法(ジオン):新開発の薬品を注射します。より高い効果が得られます。 |
| 凍結療法:マイナス60度の冷気を患部に当て、患部を壊死させます。 |
| 輪ゴム療法:輪ゴムで患部を縛ることで患部を壊死させます。 |
| PPH法:専用の機械で、肛門内部で患部の切除を行う方法です。 |
| ICG併用半導体レーザー療法:レーザーで痔核を焼く方法です。 |
| 手術(いわゆる従来の手術):痔核の切除手術です。 |
| 外痔核 |
手術:外痔核の切除手術です。 |
| 切れ痔 |
手術:程度により差があります。ただし9割以上の人は手術をしないで治療できます。 |
| あな痔(痔ろう) |
手術:あな痔の治療は手術以外にありません。 |
■@注射療法■
比較的古くから行われた、手術ではない外科的治療法です。進行していない内痔核に有効で、刺激性の薬品を内痔核に注入することで、患部を炎症、硬化させ、痔核を縮小させます。
神経の通っていない直腸部に注射するため麻酔は必要なく、入院も必要としない点で優れていますが、再発の可能性が低くはありません。また、痔核そのものを消滅させる効果が少ないため、進行した痔核には適用できません。
■A注射療法(ジオン)■
従来の注射療法と大きく異なる点は、効果の高いジオンという新薬を使っている点です。この新薬を痔核本体の4箇所に注射、患部を炎症させ、硬化・萎縮、痔核がどんどん小さくなっていきます。
従来は手術するしかなかった、進行したない痔核にも適用できるだけでなく、術後の痛みも非常に軽く、従来の手術では1週間ほどの入院が必要だったのに対し、2,3日で済みます。場合により、日帰りも可能と言われています。
現在最も注目されている外科的療法です。( → ジオン注射療法の詳細解説ページはこちら)
■B凍結療法■
痔核を液体窒素で凍結、壊死させることにより除去する方法です。簡便だと言うことで昭和40年代に盛んに行われましたが、現在は手術に劣ると言うことで、ほとんど実施されなくなりました。
理由は凍結範囲のコントロールが難しく、過度に凍結した場合、治りにくい傷跡が残ること、術後に浸出液などが多量に出る、再発も少なくはない、などによります。
■C輪ゴム療法■
痔核の部分を輪ゴムで縛り、患部を壊死・脱落させることで痔核の治療を行う方法です。術中、ほとんど麻酔は不要、術後の痛みも痛みもほとんどなく、2,3日の安静だけで済みます。基本的には程度の軽い痔核に適用しますが、脱出の強い痔にも効果がありますので、この療法が行われることもあります。
( → 輪ゴム療法の詳細解説ページはこちら)
■DPPH法■
新しい治療法です。専用の機械で、患部を切除、縫合を行うものです。完全に肛門の中だけで切除、縫合を行うため、肛門内部(直腸部)は神経が通っていないことから、術後の痛みが非常に少ないです。
( → PPH法の詳細解説ページはこちら)
■EICG併用半導体レーザー療法法■
新しい治療法です。人体に無害な色素(ICG)を事前に内痔核に注入します。その後、半導体レーザーを照射すると、ICGを注入された部位のみがレーザー光線を強く吸収するため、その部分だけ、レーザーで焼く事ができます。
( → ICG併用半導体レーザー療法の詳細解説ページはこちら)
■F内痔核の手術療法■
普通、結さつ切除術、と言います。痔核は肛門内に3箇所、できていることが多く、これらを3個同時に切除します。傷口は半分だけ縫合する半閉鎖や、全く縫合しないケースもあります。
手術の場合、ほぼ完治が見込めますが、どうしても術後の痛みが出てきます。基本的に我慢できるような痛みがほとんどと言うことですが、この当たりが、手術をためらわせている大きな原因かもしれません。
管理人も、手術が怖くて、お医者さんに行けない状態が長く続いています。
( → 内痔核の結さつ切除術の詳細解説ページはこちら)
■G外痔核の手術療法■
一般に血栓の部分だけを切除する、比較的簡単な手術で済みます。日帰り手術が十分可能です。
■H切れ痔の手術療法■
やや進んだ切れ痔から手術が行われますが、数分で済むような軽い手術であり、日帰り手術となります。進行した切れ痔は指が入らないほどに肛門が狭くなりますので、この場合は肛門周辺の皮膚を少しだけ切り取り、別途切除した、硬くなった患部のところに、滑り込ませるような形で移植し、肛門を広げるようにします。
切り取った皮膚の部分は、肛門から背中側の非常に目立たない所ですし、極めてわずかな範囲なので、術後はほとんど気にならなくなります。
■Iあな痔の手術療法■
あな痔(痔ろう)は薬による治療が無効なため、残念ながら手術を行うしかありません。この場合、肛門括約筋を切除して、膿を除去したり、ろう管を除去したりするので、2週間ほどの入院が必要となります。
( → あな痔(痔ろう)の手術療法の詳細解説ページはこちら)
|