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■なぜ妊娠・出産で痔になるのか?■
前章でも言及しましたが、出産経験のある女性の7割近くの人が、痔の経験を持っています。と言うことは、妊娠、出産と痔は切っても切り離せないほど身近な関係であると言うこともできます。
では出産経験のある女性は、何ゆえこんなにも多くの方が痔に悩むのでしょうか。それは妊娠から出産の、一連の流れの中でどうしても避けられない宿命のようなものなんですね。原因は、下記のような事があげられます。
@妊娠中
・妊娠が進むほど、女性のお腹の中は子宮で満たされ、大腸から直腸にかけてもかなりの圧迫を受けます。これにより、腸の血流やぜん動運動が弱くなり、ただでさえ便秘しやすい体質の女性が、より便秘に悩むこととなります。便秘の時のいきみは、いぼ痔と切れ痔の大きな原因となります。
・子宮により圧迫を受けた肛門周辺の血液のめぐりが悪くなります。すると、いぼ痔に悪い、うっ血状態となってしまいます。
A出産時
・想像がつくかとは思いますが、赤ちゃんを分娩する際は、相当ないきみがあります。これにより、妊娠中に出来たいぼ痔は、外に飛び出すほどの痔になってしまいます。
■出産後の経過は?■
出産を契機にいぼ痔になったとしても、多くの場合、産婦人科で痔の薬を処方してもらえるので、薬による治療で、自然治癒していきます。
ただし、便秘の傾向のある人は、長引いたり、これをきっかけにして慢性化することもあります。その場合は、肛門科での診察と、治療(薬を貰ったり)が必要になります。
また、痔の原因のページや、当ホームページを参考にしていただき、痔になりにくい食生活や、生活習慣を心がけてください。
■妊娠中でも痔の治療は出来るのか?■
基本的には、治療が可能です。ただし、妊娠4ヶ月までの期間(胎児の器官形成期)は、薬の使用を避けてください。
その後であれば、ステロイド含有の薬(大半の痔の薬にはステロイドが含まれている)は避けたほうが望ましいとされていますので、非ステロイド系、もしくは漢方系の治療薬を使用するようにしてください。
もちろん、ステロイド系の治療薬のほうが効果は高いのですが、胎児への影響がゼロではないので、避けてください。
また、妊娠中には、一般には痔の手術は行わないほうが良いとされています。ただしやむを得ず手術が必要な場合は、麻酔や薬剤による影響の可能性が少なくなる、妊娠14週以降が望ましいです。ほとんどの手術は、産後で十分ですが、もし妊娠中に手術を行う場合は、産婦人科医と肛門科医の連携の取れる病院が望ましいです。
なお、妊娠中でも安心して使える治療薬については、こちらのページで確認ください。
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