ここ10年で、肛門科を受診する人で飛躍的に増えた職業の人達がいます。それは、
・総務、経理マン
・デザイナー
・証券マン
・建築士
などです。一体これはどういう事なのでしょうか?
そう、これらの人たちの仕事が、大きくパソコンに依存するようになった事が、理由として考えられています。ただでさえ座ったまま仕事をする機会の多い方々です。それが、オフィスへのパソコンの導入を機に、ペーパーレス化などに伴い、余計に自分の席から立ち上がる事無く、パソコンの前で黙々と仕事をする事が増えたようです。
元々タクシードライバーなども、痔の方が多かったようですが、最近ではオフィスワーカーの方が多いようです。
長時間座ったまま仕事をするというのは、痔の原因のページで記した通り、肛門に血液が滞留する、いわゆるうっ血を起こす原因となり、痔にはとても、よくありません。
痔の周辺は元々、血液の逆流を防ぐ弁が無く、余計に滞留を起こしやすい(うっ血を起こしやすい)しくみになっています。長時間の着席が重なると、動きの無い下半身は、完全にうっ血状態となります。
では一体、パソコンを多用する職業の方々に、うっ血を防ぐ手段は無いのでしょうか?
実は、非常に簡単に、うっ血を解消する事が出来ます。
それが、2時間に1回、たった1分間でいいので、オフィス内をウロウロする、という事です。これだけで全然違います。どうして1分間ウロウロするだけで良いのかには理由があります。
それは、足を動かす事によって、滞留していた血液を、心臓に押し戻す働きが期待できるからです。
実は、足の静脈には、血液が下部に集中しないようにする、弁があります。たった1分歩く事によって、この弁がきちんと働き、さらに足の筋肉にも力が入りますから、ポンプの役割を果たして、血液を心臓に送り出し、うっ血を解消するのです。
最後にもう一つ、パソコンを使っている人が影響されやすい事がありますので、記述しておきます。
それは、オフィスの室温です。パソコンワークで体を動かさない事から、ただでさえ体の温度は低下しがちです。この状態で、例えば夏場にエアコンを過度に効かせ過ぎると、痔の大敵である「冷え」につながります。
「うっ血+冷え」という、まさに痔にとって絶対避けねばならない状況に陥ります。冬場はもちろんの事、夏場のエアコン温度も高めに設定し(密かに温度を高くしちゃいましょう!)、痔になりにくい環境にすべきです。
|