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ジオン注射療法(4段階注射療法)の詳細解説

ジオン、なんて聞くとシャア専用ザクを思い出しちゃったりなんかしますが(すみません、管理人ガンダムファンなものですから)、新薬の名称です。

■ジオン、とは何か■


もともとは中国で開発された、「消痔霊」(硫酸アルミニウムカリウム)という薬を改良したものです。これを15年の歳月をかけ臨床試験を終え、三菱ウェルファーマが2005年3月に製造、販売を開始した、最新の新薬です。


■特徴■

従来の注射療法で使われる薬品に比較し、ジオンは非常に効果が高く、患部に注射する事により、患部が炎症を起こし、組織を繊維化します。これにより、痔核が硬化、切除することなく萎縮します。

痔核の消失率は術後28日でなんと手術と同程度と言う、にわかには信じられない結果が臨床試験で得られています。

また、患部を切除するわけではないので、1,2日程度の入院で済みます(手術の場合は10日前後が必要)。これも、新薬を使う事から、経過観察のため入院すると言った意味合いが強く、本来なら日帰り治療も可能と言われています。

いずれにしても、従来の常識からすると考えられないほど簡便な治療法が確立されたと言って過言ではなく、患者にとっては非常に朗報となります。

管理人も、もし外科的治療をするなら、この方法でやってみたいなあと思っているほどです。


■注射法について■

ジオン新薬を使うに当たっては、四段階注射法という、医師にとっては高い技術を要求される注射が必要となります。と言うのも、ジオンは強い薬であるため、誤った投与(注射)をしてしまうと、正常な組織が死んでしまい、重大な後遺症を引き起こす事になるからです。
このため、知識・トレーニングが必要となり、四段階注射法の講習会を受けた、特定の医師のみが行うことになっています

注射法については次のような仕組みになります。

 

(その@):痔核に四段階にわたり注射を行う(四段階、とは4箇所、と言い換えると分りやすいです)

4箇所とは、@痔核上部の粘膜下層、A痔核中央の粘膜下層、B痔核中央の粘膜固有層、C痔核下部の粘膜下層、のことを言います。ひとえにに痔核といっても、痔核一つ当たり4箇所、慎重に薬液を注射します。4箇所注射する事により、患部に薬液が十分浸透する事につながります。

   ↓

(そのA):術後、早い段階で、痔核に流れ込む血液が遮断され、痔核そのものが縮小を始めます。また、脱肛の程度が軽くなります。

   ↓

(そのB):投与した部分、すなわち痔核本体が次第に小さくなり、引き伸ばされていた組織が元の位置に癒着・固定して、脱出が見られなくなります。通常1週間〜1ヶ月ほどかかります。


■リスクについて■

上述したように、強い薬品を使用する事から、特定の医師でないと治療できません。ですから、この治療法が実施できる病院は全国でも限られています。

また、再発率が1年で16%程度(手術の場合は2%程度)、合併症としては硬結、疼痛、排便困難、排尿困難、浮腫などが見られ、副作用としては注射2週間後までに発熱が7%に見られたとの事です。

特殊な例として、臨床試験の際、注射時に前立腺に投与してしまった例があり、患者は頻尿などが見られるようになったようです。

さらに、ジオンの主成分がアルミニウムである事を危惧する医師もいます。アルミニウムは、アルツハイマーの大きな原因の一つであり、医療現場では使用を避けることが多いです。こういったアルミニウム製剤を、血管の塊ともいえる痔核に直接注入する事について、リスクが大きいとする意見もあります。

なおジオンは、人工透析をしている方や、腎臓に障害のある方には投与できません。


■痛みなどはないのか■

治療時には、下半身麻酔を施します。これは肛門周辺の緊張を解くためで、注射する箇所はもともと痛さを感じる神経が通っていない部位ですので、痛みはありません。

術後の痛みも、ほとんど気にならない程度と言っても過言ではありません。

肛門は、直腸部は痛みを感じないのですが、肛門の表皮部分は大変デリケートで、ここが傷付くと非常に痛みます。手術によって痛みを感じるのは表皮部分に傷が付くためです。

注射療法では表皮部分は基本的に傷はつきませんので、痛みを感じないのです。


■ジオン注射療法を受けられる病院■

最新の治療法、かつ少々技術が必要なため、どの病院でも治療できるわけではありません。ジオン注射療法については、下記サイトで専門の書籍を無料で配布中ですので、こちらで内容を確認されると良いと思います。

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