痔と仲良く付き合おう!

 

  

あな痔(痔ろう)の手術療法詳細解説

あな痔(痔ろう)は痔の中で最も厄介な病気です。薬では100%治りませんし、進行したまま放置するとガン化する危険性もありますので、痔ろうかなあ、と感じたらすぐにお医者さんに行きましょう。


■あな痔(痔ろう)の手術方法■

あな痔の治療は手術しかありませんが、これも大きく二つに分ける事ができます。すなわち、

 ・開放手術:あな痔を、その周りの括約筋と共に切除する方法
 ・括約筋温存手術:下の図の通り、ろう管だけをくりぬく方法

開放手術の場合、いきなり開放手術を行うと傷口が大きくなりすぎる場合は、患部に輪ゴムを入れて、ゆっくり広げてゆく、セトン法といわれる治療を前段階で行う場合もあります。

なお、肛門周辺潰瘍のみで、まだ痔ろう化していない場合は、膿の摘出手術を行います。その後、患部を痔ろう化させた後、痔ろうの手術を行うこととなります。(つまり手術は二回必要となる)




■特徴とリスクについて■

手術部位 特徴 リスク
開放手術 ・肛門後部
この部分は括約筋を切除しても後遺症が少ないため
患部をすべて切除できるため、再発の可能性が少ない 括約筋も切除するため、術後、肛門がゆるくなる。ただし、失禁するほどではない。
括約筋温存手術 ・肛門横、前部、深部
開放手術による後遺症が懸念されるため
括約筋を切り取らないため、術後、肛門がゆるくならない 非常に熟練を必要とした手術となる。また、性格上、病巣が患部に残る可能性もあるため、再発のリスクもある。(ただし括約筋を傷つけない事を優先するため、現在は横、前部、または深部の痔ろうについては温存手術が基本。



■痛みなどはないのか■

手術前に、背骨下部に注射を打って、下半身麻酔をかけますので、麻酔を打つときに少しチクンとする程度です。

しかし問題は手術後です。かなり肛門を傷つける手術となりますので、術後の疼痛があります。疼痛も我慢できないくらい大きい事もあり、その場合は痛み止めの薬を処方してもらいます。

排便時もかなり痛みます。手術後はすぐに排便が来ないよう、排便を抑制する薬を処方します。また、便が硬くなるといけないので、下剤を飲んで、やわらかくします。

あな痔の進行度合いにもよりますが、1週間から2週間はなかなか痛みが取れない事もあります。よって、2週間から1ヶ月くらい入院して、術後の管理を行う必要があります。


  

  Copyright(C)2006/05/06〜 痔の症状・治療法完全ガイド All Right Reserved.