今から600〜700万年前、人類はチンパンジーの祖先と枝分かれし、独自の進化をしてきました。その人類最大の特徴は、二足歩行です。二足歩行する事により、手を知的な活動に利用する事となり、大脳の急速な進化を促したと言われています。
しかしその反面、二足歩行は思わぬ副産物ももたらしました。それは肛門部のうっ血です。今まで4本足で歩いていたものが立って歩くのですから、やむをえないことではあります。しかし、だからと言ってジャワ原人や北京原人、クロマニヨン人などが痔に悩んでいた事はおそらくないでしょう。
痔と言うのは、直立二足歩行でうっ血しやすくなった肛門を持った人類が、文明生活において、長時間着席すると言う、やはり動物にはない行動パターンを生み出しました事が発祥と思われます。これにより、さらに肛門部はうっ血しやすくなったのです。
そのうえ、動物と違って常にあちこちで糞をするわけにもいかなくなりました。長時間我慢した挙句、すっかり硬くなった糞を、多く、排出しなくてはならないのですから、600万年前から取り立てて進化していない肛門には、大変な負担になったのです。
加えて、暴飲暴食や、体への負担を省みない無理な行動など、多くの要因が絡み合い、いまや日本人は3人に1人が痔を持っているのではないかと考えられているほどです。
つまり、痔に悩むと言うことは、知能のある人類に生まれたことの何よりの証でもあります。そして、ややその生活に無理がありますよ、ちょっと改善が必要かもしれませんよと言う、小さな、しかし重要なメッセージを送ってきてくれているのです。

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